四国遍路最終章【徳島県から高野山へ】

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ひんやりとした風が吹く夜。
暦の上は初夏だけど、夜はまだまだ冷え込む日が続く。

蚊が出るにはまだ早い。
季節はずれの蚊の音が、やけに耳から離れずに
少し生暖かい部屋の中で眠りにつく寸前の事だった。

「終わらせなくていいの?」

蚊の音と交じり合い、ふと声が聞こえてきた。

一瞬ビクッとしキョロキョロと辺りを見回してみる。
しかし、もちろん周りに誰も居るはずがなく、
蚊が音をたてて飛んでいるだけだった。

どこか聞き覚えのある声に、その意味をすぐに理解することが出来た。
私の場合は、どうやら姿を借りて伝えにくるらしい。

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約4年前、当時私は24歳。

ある出来事をきっかけに、四国遍路が始まった。
その始まりは自ら求めるのではなく、ある種出向かれたものだった。

色々な物を背負い、

自分自身と向き合い、

生命の生と死を考えた。


そんな四国遍路の始まりは、観光気分な訳も無く、
本当意味で自分自身との戦い、精神の修行だった。


通常、初めて四国遍路をする場合は、
順打ちといって第1番礼所から第88番礼所と四国を右廻りに廻ります。
歩いて廻る人も居れば、自転車や車を使って廻る人も居て、
自分自身のスケジュール等に合わせた廻り方をしている人がほとんどです。
私の場合は、長期の休みを取る事が出来ないので、
短い連休を使って回数を分け、車で廻っていました。

そして、第88番礼所から左廻りに廻る「逆打ち」をしています。

逆打ちは、「衛門三郎」さんが二十一回お四国遍路したあと、逆に廻って大師と会った伝えにより、
生まれ変われる」とか「死者に会える」とも言われています。

そんな意味も知らずに、当時の先達さんに導かれるままに逆打ちで始める事となったわけです。
毎年少しづつ廻りながら、ようやく第21番礼所までたどり着きました。


2年間は忙しくてお遍路をする時間が取れず、
中途半端なままの納経帳を眺め、何だか心のモヤモヤが取れませんでした。

「あなうれし 行くも帰るもとどまるも 我は大師と二人連れなり」

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今週末の3連休を逃してしまえば、二度とお遍路をする事はないかもしれない。

ある出来事の終止符を打つべく、お遍路を終わらせ、
そして、高野山に御礼参りに行く事を決意しました。

残りの礼所は、徳島県(阿波)の霊所〜発心の道場〜
第22番礼所から第1番礼所です。
そして最後に一番始めに行った第88番礼所に行きます。

山口県から徳島県まで車で約6時間強。

徳島県から和歌山県の高野山までフェリーで2時間。

帰りは和歌山県から山口県まで車で約7時間。

3日間という短い期間で、廻りきれるか不安ですが、
高野山への御礼参りを目指し、自分と向き合ってきたいと思います。


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二度と忘れる事のない、4年前の5月11日。

「南無大師遍照金剛 同行二人」

彼女に届きますように。



そして、徳島県の鳴門金時が楽しみで仕方がない私でしたw

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『四国遍路最終章【徳島県から高野山へ】』へのコメント

  1. 名前:miyuki 投稿日:2013/07/14(日) 00:23:12 ID:c33ba2b12 返信

    巡り会えたのが、あなたでよかった。  ありがとう・・・そう、伝えているように感じました。

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